2012年4月5日木曜日

中国人船長に死刑求刑 韓国、海洋警察隊員殺害

韓国西方の黄海で昨年12月、韓国海洋警察隊員を殺害したとして殺人罪に問われた中国漁船の船長(43)の公判が3日開かれ、検察側は死刑を求刑した。聯合ニュースが4日伝えた。殺人の被害者が1人の事件での死刑求刑は韓国でも異例。
 世論を考慮したとみられるが、裁判所が求刑通り死刑判決を言い渡せば、中国からの反発が予想される。ただ、韓国は1997年末を最後に死刑を執行しておらず、実際に執行される可能性は極めて低いとみられる。
 船長は昨年12月12日、黄海の韓国側の排他的経済水域(EEZ)内で許可を取らずに操業中、拿捕しようとした海洋警察隊員を刃物で切りつけ、1人を殺害、1人に重傷を負わせた。
 事件を機に中韓関係は一時冷え込んだが、今年1月に韓国の李明博大統領が国賓として北京を訪問、胡錦濤国家主席との首脳会談で再発防止に向け努力することで合意した。(共同)

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