2012年1月13日金曜日

「大陸解放してくれ!」 馬英九氏、中国版ツイッターで人気過熱

中国で若者を中心に3億2千万人以上が登録している簡易型ミニブログ「微博」(中国版ツイッター)で、14日に投開票される台湾総統選挙で再選をめざす与党、中国国民党の馬英九総統への人気が過熱している。
 台湾政治に関する報道には制限の多い中国だが、微博などを通じて選挙運動のようすが断片的に伝わっており、「馬英九は総統なのに弁当を食べている」「街中の理髪店で髪を切ったり献血したりしている」などと、中国共産党の指導層との対比から驚きをもった書き込みが相次いでいる。
 さらに微博では、「中国の政治改革は遅々として進まない」との不満も渦巻いており、その脈絡から「馬英九に祖国統一してもらいたい」「馬兄貴よ、大陸を解放してくれ」などと、共産党一党支配体制からの脱却で馬氏と国民党政権に期待するコメントもめだつ。
 対中関係の改善をめざす馬氏と国民党を共産党や中国メディアが後押ししている中で、ブームに便乗して馬氏を“救世主”扱いしているようだ。「私も馬英九に投票したいが、生まれてこのかた投票したことがない」との発言もある。
 さらに、「世界人口の5分の1もいる中国人が台湾並みに投票できるようになるのはいつか」「一党支配を終わらせよう」など、中国の民主化を要求する書き込みも出始めた。微博など情報ツールの普及が進むに連れて、言語や民族など共通点の多い台湾の民主選挙が、中国の若者の政治意識を変える可能性もある。

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